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2泊3日が362日の現実を生き抜く力に|看護学生が見たレスパイト旅行
親子はねやすめのブログを見に来てくださりありがとうございます。今回の記事は、学生ボランティアの宮澤直子が担当します。(現在、Twitterも担当しています)私はこの夏の親子レスパイト旅行に今年初めて参加させていただきました。二泊三日で私が感じたこと、経験したことを少しでもお伝えできればと思います。
医療者を志す者として医療的ケア児について知りたい
私が親子はねやすめのことを知ったきっかけは大学の講義です。現在看護学部に通っており、講義で医療的ケア児について興味を持ち、講師の方に親子はねやすめを紹介していただきました。将来医療者を志す者として、医療的ケアを必要とする子どもとその家族の事、彼らをサポートするスタッフの姿を自分の目で見たいと思い、参加を希望しました。
学生の主な仕事は、普段なかなか外で遊べないきょうだい児とたくさん遊ぶこと。体力の有り余る彼らは一日中走り回ります。私たちは彼らのお兄さんお姉さんになったつもりで一緒に遊びました。普段なかなか甘えることのできない彼らは、学生にとても懐いてくれ、「こんなに遊んだの初めて」ととても嬉しそうにしてくれます。
こちらの写真は2017年夏のレスパイト旅行での一コマ
レスパイト旅行で医療的ケア児のきょうだい児と遊ぶボランティア(2017年夏)
きょうだい児と話をして気づかされたこと
きょうだい児とたくさんお話をする中で、気づかされたことがたくさんありました。一つは、きょうだいである彼らが、障害を持つ自分のきょうだいのことが大好きだということ。一緒に旅行に来て、家族みんなで過ごせることがとても嬉しいと話してくれました。
いつもはベットで寝ている弟と、一緒に眠ることになったお兄ちゃんたち。部屋ではみんな興奮気味だったそう
もう一つは、人に甘えたいということ。きっと介護に忙しい両親を見てたくさん我慢をしているのでしょう。「まだ遊んでくれる?」とおねだりしたり、一緒にお風呂に入ったり、たくさんくっついてきたり、可愛い表情をたくさん見せてくれました。家族と一緒に頑張る彼らが楽しい思い出をたくさん作れるようにサポートしていきたいなと思いました。
第1回レスパイト旅行での一コマ。夕食時にじゃれ合う子どもたちとスタッフ
「大切なのは人との関わり」多くの方のサポートを受けて…
親子レスパイト旅行は多くの方のサポートがあり実現できています。ボランティアとして一緒に活動する中で実感しました。多くの人がはねやすめの理念に賛同しています。参加するボランティアは医療現場で働く人だけではなく、様々な職種の方、学生、地域の人がいます。重度の障害を持つ子どもと関わることが初めてのボランティアも多いです。
前列左の女性は旅行中に演奏会をしてくださったアーティスト
代表の宮地さんは「大切なのは人との関わりだ」と言います。障害に対する知識がなくても、サポートしたい、繋がりたいと思う多くの人が参加できるのが親子はねやすめの良さだと思いました。
「この3日間が残りの362日の現実を頑張る力になったら」
最終日全員での朝食を終えた後、一人一人が感想を述べる場面がありました。そこで印象に残った言葉を紹介します。「レスパイト旅行は二泊三日です。365日中のたったの三日です。私たちは残りの362日の現実を知っています。それでもこの三日が、残りの362日の現実を頑張る力になったら幸いです。『来年もまた来たい』という思いが現実を生き抜く力になりますように」
私はこの言葉を聞いて、レスパイトケアの重要さを感じました。私たちが学校や仕事で忙しい日々を送るなか、たまには息抜きをしたいと思うように、ご家族も休息を必要としています。24時間命と向き合っているのですからなおさら必要です。
保養が必要なご家族に対するサポートは様々あり、もちろん日常の生活を支えることも大事ですが、日常から離れることができるレスパイトケアにももっと目を向けられるべきだと考えさせられました。
2018年夏の親子レスパイト旅行での集合写真
二泊三日でたくさんの学びがありました。知らなかったことを知り、多くのことに気づくことができました。また来年もぜひ参加したいです! そしてもっと多くの人に親子はねやすめの活動を知ってもらいたいと思いました。(宮澤直子)
\チャリティーTシャツ キャンペーン中!/
京都発、チャリティー専門ファッションブランドJAMMINさんとのコラボで、親子はねやすめ初めてのチャリティーアイテムを販売しています。10月14日(日)23:59までの限定販売です。Tシャツ(3400円)1枚につき700円がチャリティーになります。
11月に医療的ケア児の家族ときょうだい向けの「食べて遊んで里山体験会」を行う際に、参加者20名ほどを迎え入れる資金となります。
☟ぜひ応援をよろしくお願いします!(編集部) ☟